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クラウド市場について

IDCジャパンによるクラウド市場動向

2011年11月9日にIDCジャパン株式会社は2010年から2015年の5年間における日本国内のクラウドサービスの市場予測を発表しました。

この発表によればこの期間の年間平均成長率は41.2%、2015年には2550億円の市場規模になると予想されています。

このクラウドサービスの成長の背景にはPaaSとIaaS上で業務アプリケーションを稼働させる法人ユーザーの増加傾向があると指摘しています。また、この市場調査によればクラウド市場の拡大規模は5年間で5.6倍にまで拡大するということになります。

IDCジャパン株式会社とはアメリカボストンに本社を置くITと通信業界におけるコンサルティングと市場調査を行うグローバル企業IDCの日本法人です。

この発表は2011年9月末までの調査結果をベースにまとめられています。また同社は2011年12月のレポートで『クラウドサービスは多様化かつ複雑化していている。この市場を生き残るには確かな目的指向をもった確かな技術基盤が重要だ』とも指摘しています。

総務省によるクラウド市場動向

一方総務省の発表した「スマート・クラウド研究会報告書」(2010年発表)によればクラウドサービス市場は2015年時点でおよそ2兆3700億円の市場規模にまで成長すると予想されています。

これは企業に対して行ったクラウドサービスの導入意向に関するアンケート調査に基づいて試算された統計ですが、調査が行われた2010年調べでは前年度の日本国内のクラウド市場規模は約3900億円でそのうちSaaS市場の規模が全体の61.3%を占めていると報告されています。(出典:『平成22年版 情報通信白書 -総務省-』


日本国内におけるクラウドの位置づけ

ITおよび通信事業関係のリサーチ会社としては最大手であるIDCジャパンの報告や総務省で行った企業等へのアンケート結果から今後2015年までにクラウドが国内のIT市場における最成長株と目されているのは間違いない様です。

一方で2011年に起こった某大手ゲームメーカーを襲ったユーザー情報漏洩事件や衆議院が受けたとされるサイバーテロなど情報管理に関する脆弱性を指摘する意見もあり、クラウド市場の成長に関する議論は活発に行われています。

今や日本国内におけるIT産業の市場での位置づけは一定のステータスを持つに至っています。

その一方で長引く不況と記録的な円高を背景に大手製造業や家電メーカーの海外流出も避けられない中、クラウドコンピューティングの重要性とニーズは今後ますますウエイトを増す事は想像に難くありません。その時に海外のサーバーと対等以上の競争力を持つ国産のクラウドカンパニーの成長が最重要課題となるでしょう。