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仮想化の種類(方式)

ユーティリティコンピューティング

インターネットの普及により世界的に企業のIT化が進み、様々な業務がシステム化され、それによって既存のシステム処理量の増加への対応、レスポンスタイムの向上、また物理サーバーの増設などの管理負荷も増えています。

こうした事態の打開策としてユーティリティコンピューティングへの対応が急がれています。

ユーティリティとは「有益な、役に立つ」という意味の英単語で、ITリソースを水道や電気の様に利用したい時に好きなだけ使えるサービスの提供を行うというグリッドコンピューティングの一つの形態です。

ユーティリティコンピューティングを導入する事で様々なニーズに応じて、必要なだけのリソースをサービスに割り振りをしたり、突発的な負荷に備えてバックアップするサービスに余剰リソースを充てたりする事が出来ます。

こうして異なるピーク時間を持つサービス間でリソースにかかる負荷を平均化する事ができ、一定品質のサービスを提供する事が出来る様になるのです。

ユーティリティコンピューティングの場合、全ての物理サーバーを接続して一つの大きなホストサーバーとして更に細分化された仮想サーバーを多数構築する事も出来ます(多数筐体型)。

これはクラウドコンピューティングにとって不可欠な要素となります。サーバーの仮想化には大別すると次の二つの種類があります。


多数筐体型

多数筐体型(たすうきょうたいがた)とは複数の物理サーバーを繋いで、一つの大きなホストサーバーとして機能させ、その中に複数の仮想サーバーを構成する技術です。

一般的にはブレードサーバーと呼ばれる方式がこれにあたります。ブレードサーバーとはCPU、メモリ、NIC(ネットワーク構築用のカード)等を持ったブレード(基盤のような装置)と複数収納可能な電源などのスイッチ類をもつ「エンクロージャー」とで構成されています。

ちょうどパソコンの背面スロットルに機能拡張させるボードを差し込むようなものと同じ原理だと思って下さい。

つまりブレードが一つの仮想サーバーで、それを一台のエンクロージャーに必要な数だけ実装していく事で仮想サーバーの数を増やしていくという考えです。


一筐体型

一筐体型とは一台の物理サーバーの中にソフトウェアによって複数の仮想サーバーに分割する技術の事です。

パーティショニングや仮想マシンがこれにあたります。分かりやすい例でいうと一台のパソコンを家族で共有する時にハードディスクの中を分割して家族一人一人にログインパスワードを付帯しますね。

そして起動時にパスワードを入力してログインした人用のパソコンとして使用します。その時に作成したファイルは他のパスワードでログインした人には見る事が出来ません。これがパーティショニングです。日本語では「パーティション(間仕切り)で仕切る」なんて表現もします。

一方仮想マシンとはOSの中に異なるOS環境を構築する事で、エミュレーションとも呼ばれています。IntelCPUを搭載したMacOSXにはブートキャンプというエミュレーション用のアプリがプリインストールされています。

ブートキャンプを使うとMacOSの中にウィンドウズをインストールする事が出来、起動時にMacOSとウィンドウズのどちらを使うかを選択できます。

一台のMacOSマシンがMacOSとウィンドウズのハイブリットマシンとなるのです。これらは全て一筐体型のユーティリティコンピューティングです。クラウドコンピューティングとはこうしたユーティリティコンピューティングの大規模版と考えて差し支えないと思います。